第63回建築家展

建築は、逞しく、美しく、そして楽しい。喜びを「人、物、自然」と共有し、表現できる素晴らしい事象であると考えます。

「その建築の果たす役割の見極めと実現」主には施主のために、加えて、そこに訪れる人や、影響を与えるすべての人やものに対して、その建築がどのような役割を果たすのか、、、 じっくり見極め、シンプルに実現することを目指しています。

住まいとは、そこに暮らすヒトのアタタカイものがカタチとなり、馴染んでいく。そして、安心して長い年月を共に暮らしていける場所だと考えています。

建築家が設計した家を施工者が建てクライアントが住む、と言う図式に私自身は一切興味が無く、常に対等でアイデアを持ち寄れる関係が優れた住空間を創出できる唯一の方法であると考えます。つまり、縦断的なモノ作りから横断的なモノ作りへの転換。この方法の実践を常に意識しています。

私たちは建築という「モノ」をデザインするのではなく、私たちをとりまく環境や空間の「空気感」をデザインすることを主眼とし、何気なく過ごしている日常に「よろこび」や「たのしみ」を見いだせる、そんな建築・住宅のあり方を考えています。

建物の安全性や耐久性を追求すると共に、住まい手と作り手が一緒になって長く愛される住宅を目指した家づくりを心がけています。

「敷地がおかれた環境」 「住まい手の思い」 そこでしか生まれない唯一無二の住空間づくりのお手伝いをさせていただければと思います。